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2014年8月23日土曜日

石油業界に近寄る黄昏

 こんにちは、稲田商会です。

 ニュースとは言えませんが、面白い記事でしたので、皆さんにもどうぞ。

ガス太陽光への切り替え加速で、石油業界はロスタイム突入(今日の覚書、集めてみました)
2014-08-23 09:18:35 | Telegraph (UK)
Oil industry on borrowed time as switch to gas and solar accelerates
(ガス太陽光への切り替え加速で、石油業界はロスタイム突入)
By Ambrose Evans-Pritchard
Telegraph: 6:41PM BST 20 Aug 2014

There may be little point battling icebergs to drill in the Arctic, or in trying to extract oil from the ultra-deepwater fields in the mid-Atlantic, beneath layers of salt, three kilometres into the Earth
北極圏で氷山と闘いながら掘削するのも、大西洋の真ん中で岩塩層を3キロも掘って超深海油田を狙おうとするのも、殆ど無意味かもしれません。

The props beneath the global oil industry are slowly decaying. The big traded energy companies resemble the telecom giants of the late 1990s, heavily leveraged to a business model already threatened by fast-moving technology.
世界の石油産業の支柱はゆっくりと腐りつつあります。
大手エネルギー企業はまるで1990年代終盤の電話通信大手です。
急速に変化するテクノロジーに既に脅かされているビジネス・モデルに思い切りテコ入れしています。

Citigroup warns - or cheerfully acclaims, depending on your point of view - that world energy markets are entering a period of "extreme flux", with oil caught in triple encirclement by cheap natural gas, much more efficient vehicles and breathtaking advances in solar power as scientists crack the secrets.
世界のエネルギー市場は、石油業界が科学者の秘密解明による安価な天然ガス、超エコ・カー、太陽光発電の大発展という三重苦に囚われる「究極の変動」期に突入しつつある、とシティグループは警告(または、見方によってはご機嫌に称賛)しています。

The combined effect is to "bend" to the curve of global oil use over coming years, eroding the assumptions that have underpinned a threefold rise in Western oil industry debt to $600bn since 2005, much of it to hunt for crude in prohibitively expensive places. Costs rose 9pc in 2012 and 11pc last year, according to the US Energy Department.
この複合効果は今後長期に亘って世界の石油消費曲線を「曲げ」、西側の石油産業の債務を2005年以降に6,000億ドルへと3倍に増やす根拠となった前提を崩していくでしょう(その大半は恐ろしく金のかかる場所で原油を探すため)。
米エネルギー省によれば、そのコストは2012年に9%、昨年は11%上昇したとのことです。 
(後略)



 大元の記事を書かれた、Ambrose Evans-Pritchard氏は経済についての深い造詣をお持ちだとおもうのですが、それ以上にユーモラスにそれを伝えてくれるのでとても面白く経済のことをしることができます。
 また、それを日本語訳されている方(あれ、お名前何でしたっけ)もユーモアのある訳し方をされていて、英語よりも日本語の方を読み進めてしまいます。

 さて、それにしても石油業界が黄昏れるのはもう時間の問題のような内容ですね。
 実際には、有機化学工業などの原材料として、石油が必要ではないかなと私は思うのですが、それでも主な消費先である発電と自動車などが失われたら、大きく傾くことになるのでしょうね。

 私的には、太陽光発電で発生した電気を貯める有機フロー電池についての記述が気になりました。
 早めに有機フロー電池に関係する企業の株を買っておけば、大儲け出来るかもしれません。
 ちょっと調べてみることにしてみましょうか。

 それでは、今回はこのへんで。

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