Translate

2014年2月1日土曜日

毎分120のテンポ

 こんにちは、稲田商会です。

 昨日の夜から、ゼンマイ式時計の振子の音に包まれています。

 夜にコチコチ刻まれる音を聞くとはなしに聞いていたのですが、時計の音は毎分120回のリズムを刻むんですね。
 私は以前吹奏楽部でしたが、そのころに使っていた機械式のメトロノームのカチカチ音を思い出しました。

 振子は、右に行って少し高めにカチリ、左に行って少し低めにカチリ。
 で、左でカチリとなる直前に短くカチリとなっています。
 それを合わせると、タッタタ、タッタタのリズムになっています。
 元吹奏楽部の観点で言えばこのリズムは、毎分120の速度で、四分の二拍子が刻まれ、付点八分音符と十六分音符、四分音符の組み合わせで鳴っているように思います。(リズム感が無いので、十六分音符よりも短いかもしれませんが)

 夜寝ているときに聞こえると、“結構早く刻まれているな”と感じます。
 人間の心拍数は毎分60ぐらいが平均的な値だったかと記憶しています。
 その倍のリズムで刻まれる振子の音は、ある意味人の心を急きたてているようにも感じられます。
 まるで、「ゆっくりしていないで、早く次のことをしなさい」と言われているようです。

 “大きな のっぽの 古時計~”の時計は振り子式の時計の筈ですが、おじいさんは毎分120を刻みながら、暮らしていたのでしょうか。
 振子の等時性から言っても、イメージから言っても「大きな」時計ですから、きっと“もっとゆっくりしたリズム”を刻んだことと想像します。
 きっと、「大きな」時計は毎分60や30程度のリズムを刻み、“おじいさん”は落ち着いた音環境の中で“いっしょに ちくたく”と人生を歩んでいたんでしょうね。

 でも、今私の部屋に毎分120の振子が振れています。
 これを何かの巡り合わせだと考えるなら、私は“毎分120のテンポで暮らす”ようにしましょうか。
 ただ、心の中までそのリズムになってしまい、色々なものを見落とさないようには気をつけようと思います。
 心の中は、せめて“毎分60のテンポで想う”ようにしましょう。

 それでは、今回はこのへんで。