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2014年9月4日木曜日

こんな本はいかがです?

 こんにちは、稲田商会です。

 私が読んだものではないので、貴方の目で確認してください。

Wired大学 21世紀の教科書 「新しい世界」を考える42冊(wired.jp)
New Storytelling/新しい「語り」
選・武邑光裕/メディア美学者MITSUHIRO TAKEMURA 札幌市立大学デザイン学部(メディアデザイン)教授。専門はメディア美学、デジタルアーカイヴ情報学、クリエイティヴ産業論。著書に『記憶のゆくたて ─ デジタル・アーカイヴの文化経済』がある。
読者のナラティヴを刺激する物語
書き言葉は話し言葉を固定したものではない。ストーリーには起点と終わり、リニアな方向性があり、書物の黙読は読み手の内面に働きかける。ナラティヴ(語り)というのも「物語」ではあるが、これには起点や終わりはなく、方向性も定かではない。人々の相互の語りのなかから共同生成され、世間や社会通念にまで広がる。「大きなナラティヴ」と呼ばれるものは、イデオロギーや時代の価値観などを筋書き、わたしたちの「心・身体・社会」に織り込まれていく。そこで人々は、この物語を再構築するため、個々のナラティヴへと向かう。「小説」は本来、既成の「大説」を揺るがす物語をも意味する。かつてマーシャル・マクルーハンは、「本の未来は自己宣伝である」と述べた。ここに挙げた6冊は、「作家」による物語というより、能動的な「読者」の小説(ナラティヴ)を駆動する刺激的な素材の一例である。 
(後略)