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2014年1月23日木曜日

LAN内に設置する機器でお薦めのもの(その2)

LAN内に設置する機器でお薦めのもの(その2)

こんばんは、稲田商会です。

 先日投稿した記事「LAN内に設置する機器でお薦めのもの」の続きとなります。

サーバ(ソフトウェア):

○CentOS(無料)

WikipediaのCentOSから引用します。
CentOS(セントオーエス)は、Red Hat Enterprise Linux(以下「RHEL」と呼ぶ)との完全互換を目指したフリーのLinuxディストリビューションである。
「RHEL」は、サーバのLinuxOSとしては標準的なもので有料のサポートが付随するOSです。
 そのRHELと完全互換でありながら無料のOSがCentOSになります。
 CentOSは無料である分、判らないことは自分で解決する必要がありますが、インターネット上に色々と情報があるので、検索すれば答えやヒントが出てきます。
 とにかく無料でサーバを動かし、CPUパワーの必要が無いことという条件にはぴったりです。
 CentOSには「rpm」というパッケージ管理ソフトがありますので、WebサーバのApacheやDBサーバのMySQLなどが簡単にインストールすることが出来ます。
 サーバのことをするならLinux系OSの情報が多いと思いますので、CentOSをインストールされることをお薦めします。

該当製品(プロジェクトHP、英語): http://www.centos.org/

○Cacti(無料)

 WikipediaのCactiから引用します。
CactiはWebベースのネットワーク監視及びグラフ生成用オープンソースソフトウェアである。 指定間隔でポーリングし得られたデータをグラフ化する機能があり、一般的にCPUの負荷やネットワーク帯域利用幅などの時系列データを測定するために使用される。 一般的な使用法としては、Simple Network Management Protocol (SNMP) を介したスイッチングハブまたはルーターのポーリングによるトラフィック量の監視がある。
SNMP(情報を収集する場合の標準的なプロトコル)を介して情報を収集し、グラフ化してくれるツールです。
 CentOSの上で動くソフトウェアで、rpmで簡単にインストールできます。
 使ったことの無い方には「それが何の役に立つの?」と言われますが、管理する立場で使用すると「とにかくCactiを動かして情報を集めましょう」と言いたくなるソフトです。
 記事「オフィスにある情報機器の概要(その2)」でも以下のように書いたとおりです。
 監視ツールは、小規模のオフィスではあまり必要性が無いと思われるかもしれませんが、監視ツールでファイルサーバの容量やデータの流量、CPU使用率などを監視しておくと、「あと○○ヶ月でファイルサーバが一杯になる」とか「あそこの部署でデータが多く作成されているから、ファイルサーバの割り当てを変更しよう」とか「CPU使用率が高いのでファイルサーバを更新しましょう」とか、定量的な議論が出来る様になります。

ネットワーク機器:

○APC RS400 (UPS(無停電電源装置))

UPS(無停電電源装置)は、色々な会社が出していますが、標準的なのがAPC(会社名)のものになります。
 ただ、最近APCが買収されたようで“シュナイダーエレクトリック”と言う会社名となっています。(製品等の使用はそのままのようです。)
 ある程度以上の出力のタイプでは、USBで本体と接続して、UPSが稼働出来る時間があと何分とかの情報を伝えたり、停電状態になったことを伝えたりしてくれる機能があり、PC用のUPS監視ソフトPowerChuteが同梱されているものもあったかと記憶していますが、有料かもしれません。
 前回記事のNETGEARのNASのシリーズなら、UPSとNASをUSBで繋ぐだけでOKだと思います。
 購入する際には、稼働させる機器の消費電力とバッテリー稼働時間に応じてタイプを選択してください。
 特にバッテリー稼働時間は、「NASなどがシャットダウンするまでの時間だけ持てばよい」のか「短時間の停電程度の稼働は対応出来る」のかBCPなどと関係するので責任者などと確認し合意した上で話を進めた方がいいです。

該当製品(Amazon): http://www.amazon.co.jp/APC-RS-400%E9%9B%BB%E6%BA%90%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97-400VA-BR400G-JP/dp/B002GK2PQY/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1390314756&sr=8-1&keywords=apc+ups

○Netgear GS108T(スイッチングハブ)

ただのハブではなく、VLAN機能やポートとランキング、SNMPをサポートしているスイッチで低価格の製品です。
 「SNMPによるポート毎のデータ流量の監視」を目的とした場合、とても安価な方法になります。
 CPUを持ち、IPアドレスを使ってアクセスするので、スイッチ用にIPアドレスを用意するか、DHCPで取得出来るようにしておく必要があります。
 機器へのアクセスはウェブブラウザで出来ますが、内容は英語のみになります。

該当製品(Amazon): http://www.amazon.co.jp/NETGEAR-%E3%80%90%E6%9C%AC%E4%BD%93%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%95%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A0%E4%BF%9D%E8%A8%BC%E3%80%918%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88-PoE%E5%8F%97%E9%9B%BB%E5%AF%BE%E5%BF%9C-%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%83%83%E3%83%81-GS108T-200JPS/dp/B003QTZN3G/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1390315763&sr=8-1&keywords=netgear+gs108t

○YAMAHA RTX810(ギガアクセスVPNルータ)

ルータでよく使われているYAMAHAのルータです。
 セキュリティ的にしっかりしているので、使っていて安心です。(勿論変な設定をすると“危険”になります。)
 以前、YAMAHAのルータで、速度の点から古いものから新しいものへ置き換える作業をしたのですが、YAMAHAのルータの設定は、機器固有の部分などを除いて基本的に継承されており、ほとんど手間無く作業出来たので、互換性、継続性の面でも安心です。

該当製品(Amazon): http://www.amazon.co.jp/%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%83%8F-YAMAHA-RTX810-%E3%82%AE%E3%82%AC%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9VPN%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC/dp/B005TC9B7M/ref=sr_1_6?ie=UTF8&qid=1390317372&sr=8-6&keywords=yamaha+rtx1200

○SANWASUPPLY 19インチラックマウントボックス

サーバやルータ、NASなどを設置する際に適当なキャビネットです。
 値段は高いですが、ラックマウント型のサーバを購入しても大丈夫な点と、耐荷重100kgと軽い人なら上に乗っても大丈夫なので、踏み台に出来る点でお薦めです。
 あと、特殊な形状の鍵もついていますので、セキュリティの向上にも繋がります。
 実物を見るとしっかりとした作りをしていて、(鉄板はロッカーなどより分厚いと思います)安心感、高級感があります。
 夏場用に出来れば低速静音型ファンを取り付けることが望ましいです。

該当商品(メーカーHP): http://www.sanwa.co.jp/product/syohin.asp?code=CP-103