言われてみれば、たしかにそうですよね。
暴動と紙一重の民主主義など要らない! フランクフルトの「ブロキュパイ運動」の映像を見て思ったこと(現代ビジネス)
2015年04月10日(金)
3月18日、ニュースを見ようとテレビを点けたら、フランクフルトの高層ビル街が巨大な噴煙に包まれていた。一瞬、テロかと思って緊張したが、それはテロではなくて、噴煙は、火を付けられた多くの車やタイヤの山から立ち昇っていたのだった。なぜ、フランクフルトで車やタイヤが燃えているのか? それは、ここでこの日、EUの欧州中央銀行の新社屋のお披露目式典が行われたからだ。フランクフルトには、EUの中央銀行だけでなく、ドイツの中央銀行もあれば、大手銀行の多くも本店を置いている。そんなわけで、この日の午後、EUの金融政策に対する大々的な抗議集会が開催される予定だった。もちろん、ある程度の混乱は予想されていた。この日、危険と思われる地域の学校は休校になっていたし、いつも上等の背広で通勤する銀行員の多くは、銀行員であることがわからないよう、普段着で出社したとも言われている。しかし、すでにその日の朝早く、暴動は予想以上にエスカレートしていた。黒い覆面をした暴徒たちは、欧州中央銀行の敷地に侵入しようと試みたが、そこは、鉄条網が束になったような厳重な柵で防御されており、成功しなかった。そこで、攻撃の対象は銀行ではなく、警官と、あらゆる器物となった。投石のため敷石がはがされ、パトカーや路上駐車してあった車が壊され、店舗のガラスが割られ、市電の線路には妨害物が置かれた。その夜のニュースでは、負傷した警官が200人。多くが投石でやられたほか、刺激性のある液体をかけられたり、やはり刺激性のあるガスが噴射されたりして、負傷した。一方、暴徒側の負傷者は150人。彼らは、ヨーロッパ各地から結集していたという。
(後略)
出典:現代ビジネス