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2014年8月23日土曜日

MRSAをLEDで治療する方法が開発される

 こんにちは、稲田商会です。

 どういうことなんでしょうか?

耐性菌MRSAを青紫色LEDで治療する手法、大阪市立大学が開発(日経テクノロジーオンライン)
2014/08/22 15:35
 大阪市立大学の研究グループは、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に感染した皮膚潰瘍を、天然アミノ酸(5-アミノレブリン酸:ALA)の全身投与とLED光を用いた光線力学療法(PDT)で治療することに成功した(リリース)。新たな耐性菌を生じないことから、細菌感染治療の新たな手法として期待できるという。SBIファーマと共同研究を進めており、MRSA感染皮膚潰瘍を対象とする前臨床試験を行う計画である。
(後略)



 よく判らないので、元記事を引用します。

引用、ここから。
(前略) 
 近年、抗菌薬に対する耐性を持つ菌(耐性菌)の出現が世界的な問題となっている。代表例が、MRSAである。MRSAに感染した皮膚潰瘍は、感染していない場合に比べて治癒しにくく、MRSAが感染することで傷が治らずに死亡するケースもある。MRSA治療に有効だった抗生物質「バンコマイシン」の耐性を獲得したMRSAも出現している。こうした状況から、新種の耐性菌を発生させることのない、抗菌薬に頼らない治療法の開発が求められている。
 研究グループは今回、MRSA感染した皮膚潰瘍をマウスの背部に作製。光感受性を与える物質としてALAを全身投与し、波長410nmの青紫LED光源を用いたPDT(photodynamic therapy)を施した。PDTは光感受性物質を標的組織に集積させた後、特定波長の光を照射することで生じる活性酸素によって標的細胞(細菌)を死滅させる治療法。耐性菌を生じないのが特徴だ。検証の結果、MRSAは減菌し、MRSAに感染していない潰瘍と同等の治癒効果が得られた。ALAを用いたPDTが、耐性菌を作らない新たなMRSA感染治療法になり得ることを示したことになる。
(後略)
引用、ここまで。

 えーと、「体表にあるMRSA感染した皮膚潰瘍を色素を集積させて青紫LEDの光でその場に活性酸素を発生させて“消毒”した」ということで「薬剤を使わないので、MRSAが薬剤耐性を獲得しないように出来た」ということですね。
 LEDでどうやって治療するのかイメージが沸きませんでしたが、紫外線(波長が10 - 400 nm、参照)に近い 波長410nmの光で照らすと活性酸素を発生する光感受性物質というのがあるんですね。

 ふと思いついたのですが、大腸とかの消化器表面の癌もこの方法で消毒することはできないものでしょうか。
 まあ、むりなんでしょうね。

 それでは、今回はこのへんで。

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