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2014年7月12日土曜日

自閉症スペクトラムの脳機能的特徴が明らかに

 こんにちは、稲田商会です。

 共感性は「真似すること」から始まるんですね。

自閉症スペクトラム障害者は、自分の動作を真似された時の脳活動が少ないことが明らかに(財経新聞)
2014年7月11日 23:36
 生理学研究所は、自閉症スペクトラム障害者は、自分の動作を真似されている時の脳の活動が、健常者に比べて減少していることを明らかにした。
(後略)



 もう少し、元記事から引用します。

引用、ここから。
(前略)
 自閉症スペクトラムは発達障害の一種で、この障害を持つ人は対人コミュニケーションを苦手とする。この障害を改善する方法として、他者の真似をし、真似されたことを理解する訓練が知られている。これについて、「他者の真似をする」時の脳の働きについては研究がおこなわれていたが、「自分の動作を真似される」時の脳の働きについては解明されていなかった。 
 今回の研究では、自閉症スペクトラム障害者19名と健常者22名による実験をおこなった。その結果、健常者は自分の行動が真似された時に脳の視覚野にあるEBAと呼ばれる領域の活動が高くなったが、自閉症スペクトラム患者にはそのような傾向は見られなかった。この結果は自閉症スペクトラム患者のEBAが真似をされたときにうまく働いていないことを示している。
(後略)
引用、ここまで。

 研究者でも無い私がこの結果から想像するとこんな話なのでしょうか。

 自閉症スペクトラム障害者は、EBAの機能が正常でないために発生すると考えられる。
 EBAは自分の真似を他者が行っていることを検知する領域である。
 EBAの機能でないことにより、自分と同じ行動をする他者を認識しにくく、社会性の基本となる他者と似た行動を行うことが困難となり、結果として社会性を持てなくなる。
 治療方法として、他者の真似をして真似をしていることを外部から認識させる方法があり、外部からの刺激でEBAを活性化させることでEBAの機能正常化を行うことで治療効果を表すものと考えられる。

 (私が自閉症スペクトラムだと思う)Tくんは、確かに人と同じ行動をしていないのに「同じ様にしている」と言っていましたね。
 彼のそう言うところは、「嘘」「言い訳」として言っていると思っていた部分がありますが、真似をしている、真似をされているとの感覚が希薄なら、表層的な行動が同じ(でも結果は異なる状況)でも「同じ様にしている」と感じていたのかもしれませんね。
 その後彼はどうしているのでしょうか。
 お元気でおられることを祈ります。

それでは、今回はこのへんで。

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