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2014年9月21日日曜日

九州電力、再生エネルギ買取中断を検討「送電網の負荷のため」

 こんにちは、稲田商会です。

 そういえば、太陽光パネルってみるみる増えましたよね。

九州電力:再生エネ買い取り中断検討 送電パンクの恐れ(毎日新聞)
2014年09月20日 05時30分
 九州電力が、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)に基づく契約の受け入れを、管内全域で中断する本格検討に入った。太陽光発電の導入が急速に進み、自社の送電設備の容量がパンクする恐れが出てきたため。ただ、受け入れ中断には、再エネ事業者への合理的な説明が必要なほか、世論の反発も予想されるため、九電は月内にも、国と対応策を協議する。 
(後略)



 九州は日差しが強そうなので太陽光発電には良いと思われるので、沢山の太陽光発電プラントが作成されたんでしょうね。
 自然環境には良いのかもしれませんが、電力会社に取ってみれば日が照ったらいきなり出力が上がり、陰ったらいきなり出力が低下する電力を平滑化させるのはとても大変なことだと思います。

 前に読んだ話の記憶では、電力というのは消費するところが吸い取るようなイメージとのことで、消費量が供給力を上回った場合に、通常の水道のように全体で水圧が低下しても流れ出るような形になるのではなく、全てが消費されて全く水が出なくなる形になるようなのです。

 そのため必ず消費量を供給力が上回る状態にしておく必要があり、でんき予報の95%を超えるような状態は「なにか変動があればギリギリ」ということになります。

 かといって消費されない電力を発電しても、いまのところ電力を効率よく蓄えておける仕組みはありませんから、全て無駄になってしまいます。

 そのため、需要量を予測し、それに対してある程度の余裕を持った供給量となるように発電をしている訳です。
 その状態で、変動の大きい太陽光発電を大量に買うのは、どっちに転ぶか判らない不確定要素を抱え込むだけになってしまうでしょう。

 これらの不確定要素を制御するためには、需要予測や発電量予測の高精度化が有効と考えられます。
 そのために必要となるのが、電力メータから情報を電力会社のサーバに直接送るスマートメータと、それによって構築された送電網スマートグリッドでしょう。
 ごく近いうちに日本の送電網はスマートグリッドになっていくのではないかと私は思います。
 その前に、私としては是非とも原発の再稼働をして、電力供給の安定化を測って欲しいところですけれど。

 話が大きく脱線しましたが、九州電力として、送電網に多量の太陽光発電による変動の大きな電力が流れ込んできたら容量を超える恐れがある、との判断することはとても良く理解出来ます。
 私なら、年間の受け入れする量を規定して入札制度や先着制で割り当て、時間稼ぎをしながら手当をするしか無いように思いますが、どうでしょう。
 今後の展開に注目したいと思います。

 それでは、今回はこのへんで。

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