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2014年4月2日水曜日

微生物で大絶滅するの?

 こんにちは、稲田商会です。

 どんな微生物なら、そんなことになるんだろう。

ペルム紀大絶滅の原因は微生物?(AFP)
【4月2日 AFP】2億5200万年前に地球上のほぼ全ての生物が死滅した原因は、火山や小惑星とされることもあるが、真犯人はそれらよりはるかに小さい微生物だったことを示唆する研究論文が先月31日、米科学誌「米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)」に発表された。 
(後略)



 発表された論文では、微生物で病気等になったのではなく、環境が急激に改変されたために大絶滅になったとされています。

引用、ここから。
(前略) 
 その結果、海で突如として大量発生した「メタノサルキナ(Methanosarcina)」として知られる微生物が、大気中にメタンを噴出し、海の化学組成と地球の気候に劇的な変化を引き起こしたとの新説が導かれたという。
 MITの研究者、グレゴリー・フルニエ(Gregory Fournier)氏は、火山噴火だけでは大量絶滅がそれほど速く進行した理由を説明できないが、噴火によってニッケルが自然環境に放出され、これが微生物の繁殖を促したのかもしれない、と説明する。
「火山から二酸化炭素(CO2)が急激に噴出すると、(CO2量は)その後徐々に減少するはずだ」とフルニエ氏。「だが実際は正反対で、引き続き増加していた。これは、微生物の増殖を示唆している」
 微生物は炭素生成を急増させることができるため、これによってペルム紀末大量絶滅の進行の速さと規模の大きさを説明できるかもしれない、とフルニエ氏は述べている。 
(後略)
引用、ここまで。

 微生物で二酸化炭素濃度の急上昇、なんか怖い話ですね。

 ちなみに、ペルム紀の大絶滅とは、こんな感じらしいです。

大量絶滅(Wikipedia)
引用、ここから。
(前略) 
ペルム紀末
詳細は「P-T境界」を参照
古生代後期のペルム紀末、P-T境界(約2億5100万年前)に地球の歴史上最大の大量絶滅がおこった。海生生物のうち最大96%、全ての生物種で見ても90%から95%が絶滅した。すでに絶滅に近い状態まで数を減らしていた三葉虫はこのときに、とどめをさされる形で絶滅した[10]。
この大量絶滅は化石生物の変化から実証されているが、絶滅の原因にはいくつかの仮説がある。
1.全世界規模で海岸線が後退した痕跡がみられ、これにより食物連鎖のバランスが崩れ、大量絶滅を引き起こしたという説がある。
2.巨大なマントルの上昇流である「スーパープルーム」によって発生した大規模な火山活動が、大量絶滅の原因になったという説もある。超大陸であるパンゲア大陸の形成が、スーパープルームを引き起こしたとされる。
実際、シベリアにはシベリア・トラップと呼ばれる火山岩が広い範囲に残されており、これが当時の火山活動の痕跡と考えられている。火山活動で発生した大量の二酸化炭素は温室効果による気温の上昇を引き起こした。これによって深海のメタンハイドレートが大量に気化し、さらに温室効果が促進されるという悪循環が発生し、環境が激変したと考えられる。
また、大気中に放出されたメタンと酸素が化学反応を起こし酸素濃度が著しく低下した。このことも大量絶滅の重要な要因となった。古生代に繁栄した単弓類(哺乳類型爬虫類)はこの際に多くが死に絶え、この時代を生き延びて三畳紀に繁栄した主竜類の中で、気嚢により低酸素環境への適応度を先に身につけていた恐竜が後の時代に繁栄していく基礎となったとされる。 
(後略) 
引用、ここまで。

 全ての生物の5~10%しか生き残らなかったのは、とんでもない状況ですね。

 このようなニュースを読んでいると、今地球温暖化などで二酸化炭素排出量の話が出てきていることが地学的なスケールでは大したことが無いような気がしてきます。

 それでは、今回はこのへんで。

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