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2014年3月11日火曜日

NHKで、STAP細胞「確信なくなった」との報道

 おはようございます、稲田商会です。

 鳴り物入りで登場したSTAP細胞ですが、論文の内容について疑問がいくつか指摘されてきていましたが、共同執筆者から論文取り下げの話が出るような状態になってしまいました。

STAP細胞「確信なくなった」(NHK)

理化学研究所などのグループが発表した「STAP細胞」について、共同研究者の山梨大学教授が10日、NHKのインタビューに答え「研究データに重大な問題が見つかり、STAP細胞が存在するのか確信がなくなった」として論文の取り下げに同意するようほかの著者に呼びかけたことを明らかにしました。
(後略)



 外部からの指摘などについては、根拠を示して反論すれば良いだけですが、内部からの指摘は信頼関係等が破綻したためと考えられるので、かなり深い部分まで戻って猜疑心の中で再度論文を構築する必要があると思います。
 その意味では、STAP細胞の関係者はとても深刻な状況に陥ったと思います。
 理化学研究所という機関は耐えられるかもしれませんが、STAP細胞の関係者を始め理化学研究所所属の研究員、近隣分野の研究者にとっては、再起不能になりかねない信頼の毀損ではないでしょうか。

 科学雑誌のうち信頼性の高い雑誌は、事前に複数の科学者が内容を確認する査読を行っていますが、査読の意味は根拠として示されている資料から演繹的に結論が導けるか否かを判断するものであって、示された根拠資料が捏造されている可能性を検証しているものでは無い筈です。
 今後、査読の意味が捏造されている可能異性の検証を含むものとなった場合、それに掛かるコストはかなりのものになるのではないでしょうか。

 一日も早く(正しいにしろ誤っていたにしろ)疑惑が取り除かれ、信頼が取り戻されることを望みます。

 それでは、今回はこのへんで。

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