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2014年11月3日月曜日

あの人を金剛石に変えて

 こんにちは、稲田商会です。

 そこまで行くと、どうかなと思います。

スイスのAlgordanza社が遺灰からダイヤモンドを作る技術を開発(livedoorニュース)
2014年11月2日 20時0分
いつまでも一緒。
スイスのAlgordanza社が、故人の遺灰からダイヤモンドを作る技術を開発しました。これまでも、生前に故人が愛用していたものを形見として受け継ぐ風習はよく見られましたが、これからは亡くなったあとも、日頃から身に着けるアクセサリとして故人と人生を共にすることができるようになりそうです。
さて、その開発された製法ですが、遺灰を地球のマグマほどもある圧力と熱にかけ、圧縮してダイヤモンドにするんだとか。もちろん、素材となる遺灰に、要望がなければその他の不純物を混ぜることはなく、事前に遺骨や遺灰のなかから抽出した炭素のみが使われます。親しい人の限りなく生まれ変わりに近いダイヤモンドが得られるのは、嬉しいですよね。
こちらが実際に製造されたダイヤモンド。遺灰に含まれるわずかな化学成分の割合、そして特殊製法によって、このように少し青みがかったものに仕上がることが多いんだそうです。
もちろん遺灰に含まれる成分は人によって個人差があるので、無色透明に近いものもあれば、美しいブルーになることもあるみたいですよ。この自然に出来上がった色というのも、他にはない故人ならではのカラーとして生まれたんだと思うと、とても素敵なものに思えますね。 
(後略)



 もし、私の家族が亡くなったとき、私はダイヤモンドにする選択はしないと思いますし、自身が死んだときにダイヤモンドにして欲しいとは思いません。

 別にダイヤモンドにすることが悪いわけでは無いですが、それによって心が張り付いてしまい、のめり込んでいってしまいそうなのが良いことではなさそうに思えるのです。

 離れられない鎖で自らを縛るのは、人間の本性に合致しない行いだと思います。
 もちろん、何かに自身を結び付けることで、命綱ともなり得るとは思いますので、「結び付ける」こと全てを否定するつもりはありませんが、「依存」するためにそれを行うのは良いこととは思えません。

 人は忘却する生き物だと思います。
 自身が移ろいゆくのは、それが人間であり、生きている証拠だと考えて、それに向かっていくことを受け入れるのがより幸せな生き方だと思います。

 それでは、今回はこのへんで。

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