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2014年5月16日金曜日

飛べない鳥の進化

 こんにちは、稲田商会です。

 は虫類からの分化がどうとか。

飛べない鳥、進化の謎を解明か(NationalGeographic)
 大型の飛べない鳥は、南半球の南極以外の全大陸に広く分布している。ダーウィンの時代から、人々はこの飛べない鳥たちの関係に思いを巡らせてきた。
 ダチョウ、エミュー、ヒクイドリ、レア、キーウィは飛べない鳥だ。普通の鳥と違い、胸骨は平らで、飛ぶのに必要な胸筋を支える竜骨突起がない。翼は貧弱で、重い体を地面から飛び立たせる力はない。これらの飛べない鳥は走鳥類と呼ばれ、他の鳥類とは明確に異なるグループだ。 
 ダーウィンはこれに気づき、走鳥類は互いに類縁関係にあると予想していた。また同時代のトーマス・ハクスリーは、走鳥類に共通する別の特徴を発見した。口蓋の骨の配置が、他の鳥類よりも爬虫類に似ているというものだ。 
 しかし、ある厄介な細部の問題がハクスリーを悩ませていた。南米に分布する小型で地表棲のシギダチョウは、走鳥類とも他の鳥類ともしっくり合わないようなのだ。 
(後略)



 同記事から引用します。

引用、ここから。
(前略) 
 シギダチョウの進化系統樹上の位置が決定されたことによって、飛べない鳥の起源を垣間見ることができる。ベイカー氏によると、シギダチョウを含む全ての走鳥類は、その祖先をたどると飛翔能力を持つ近縁種に行き着くようだ。シギダチョウではまだ飛翔能力が残っているが、他の系統ではそれぞれ独立に飛べなくなったという。「飛べない祖先から現れたシギダチョウが再び飛翔能力を進化させたというのは、非常に考えにくい」とベイカーは述べている。  
 これまでの仮説では、超大陸パンゲア南部の分裂によって飛べない走鳥類の祖先の集団が分割され、各大陸に閉じ込められたグループがそれぞれその場所で進化したと考えられていた。このストーリーは、飛べない鳥がどうやって海を越えて広がったのかを説明するのに都合が良かった。「私たちはモアとキーウィは姉妹なのだと教えられて育った」とベイカー氏は語っている。 
 しかし、どうやらそれぞれのグループは独立にニュージーランドへ侵入したようだ。新しい証拠は、1億年以上前のパンゲア分裂のタイミングに合致していない。研究によると、走鳥類が進化の過程で異なる系統に分岐したのは9000万~7000万年前、シギダチョウとモアが分岐したのは約4500万年前だ。「この鳥たちが飛んで大陸を渡り、その後独立に飛べない形質を進化させた可能性は否定できない」とベイカー氏は述べている。 
(後略)
引用、ここまで。

 進化系統樹での枝分かれ時期を分子生物学的に決定することで新しい知見が得られるのは良くあることですが、そうですか、飛べない鳥は「徐々に飛べない形質を進化させた」と考えられるんですね。

 あと、「それぞれ独立に進化した可能性が否定出来ない」との考えも面白いです。

 生物って、予測のつかない進化をしますよね。

 それでは、今回はこのへんで。

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