貿易赤字が20カ月連続しているとのことです。
「貿易赤字」続く--過去最長の20カ月連続、2月で最大の8003億円(マイナビ)
財務省は19日、2014年2月の貿易統計(速報、通関ベース)を発表した。それによると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は8,003億円の赤字となった。液化天然ガスなどの輸入増が響いた。赤字は20カ月連続で、過去最長を更新した。
(後略)
私は、こういう国の経済的な指標は、あまり素直に受け止めない方がいいと思っています。
というのも、一つの面でマイナスの状態であっても、それ以外の面ではプラスの事もあり、また動くのにタイムラグがあるようなものとほとんど無いものを同列に並べて評価している可能性があるからです。
外国との話で考えるならば、例えば外貨準備高がどんどんと減って来て、決済をしようにも相手に支払うべきお金が準備できないとかの状況にあるならばそれはとても困りますが、20カ月連続の貿易赤字が続いても外貨準備高を懸念するような話はありませんので、何らかの釣り合いが取れている状態なのではないかと考えられます。
それらの事を示さずに、単純に“赤字だから困るよね、日本潰れちゃうよ”と感じるような文言を出されても、信じるわけにはいきません。
ずっと以前の話ですが、国債の発行量の増大について、“国民一人当たりの借金が○○となりました”との文言で伝えられていましたが、“企業や国民から国が借りた借金の国民一人当たりの額が○○となりました”となるはずで、国民にとっては貸しているお金になるはずです。
そのところを言わずに、文言として借金の嫌いな日本人の気質を狙うように伝えているのは、それこそ詐欺のようなものだと思います。
20カ月の連続的な貿易赤字は数字としてはそうなのでしょう。
ただ、それによってどうかというのを思い込みや関係の無い事柄からの類推に頼るのは避けるべきです。
ということで、「物事を正しく理解するためには勉強を頑張りましょう」ということになります。
でも、勉強ってなんか面倒くさいんですよね。
それでは、今回はこのへんで。
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