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2014年9月28日日曜日

アメリカで「分離」「独立」の機運が蠢いているらしい

 こんにちは、稲田商会です。

 国が揺れ動く、動乱の時代が近いのでしょうか。

分断社会:広がる「分離」「独立」の動き、米中間選を前に(毎日新聞)
2014年09月28日 13時56分(最終更新 09月28日 13時58分)
 米南部ジョージア州のフルトン郡は、南北100キロにのびた細長い郡だ。コカ・コーラ社やデルタ航空などが本社を置くアトランタを境に、北部は豊かで南部は貧しい。このフルトン郡が分裂の危機にひんしている。2005年から06年にかけ、裕福な北部3地区が次々と郡から分離し、新たな市を作って「独立」したからだ。
(中略)
 住民投票で85%が賛成して独立した今、警察や消防、公園や道路の整備などの公共サービスの質は高まった。ジョー・ロックウッド市長(50)は「インフラ整備も進み、警察官の数も5倍に増やした。住民はより良い生活のためにさらにお金を払っても良いと考えている」と胸を張る。
 市外から昨年引っ越してきた主婦のアヌ・ケールさん(32)は「治安と教育環境の良さが決め手だった。すごく満足している」とうなずいた。人口は10年から3年で推計9.8%増えた。
 一方、取り残された形の郡南部。ユニオンシティー郊外では、道路はデコボコで、放置された家、ゴミが目立つ。住人のマリアナ・アンダーソンさん(76)は「このあたりは道路状態が最近ひどくなっているし、治安の悪化も不安」と肩をすくめた。数日前に隣の空き家が不審火で全焼したという。
 郡の収入は3地区の独立前と比べて約6000万ドル(約65億円)も減少した。郡は数年前から財政危機に陥り、救急搬送システムへの補助金廃止、公立病院への補助金削減、郡立図書館の閉館日増加など、サービス低下を余儀なくされている。 
(後略)



 数年前から欧米では移民問題が顕在化し深刻化してきているように思います。
 要因として、グローバル化の進展で今まで立地が近いことを利点として利益を上げ成り立っていた地方の経済が壊滅的になってきて、豊かな国へ都市部へと地方、外国から人が流入したためと私は考えています。
 そして流入した人々で限られたパイをより多くの人数で取り合うことで互いに憎悪が募ってきているのでしょう。

 また、情報化により、それまでの慣習で禁止されていたことが情報の多量の流通により普通化して許容される傾向がより速やかに進むようになったこともあるかと思います。
 同性愛や性同一性障害、メジャーでなかった麻薬などの薬物など、普通のことになってきているものが多くなってきているように思います。
 それによって考え方の保守的か、リベラルかによる差異が強調される状況になってきていると思います。

 これらの心情的な差異、考え方の差異、相互の憎悪などを緩和し、纏めていくための手段が宗教だったのでしょうが、イスラム国の例を考えると、宗教こそがそれらの対立を燃料として勢力拡大に突き進んでいるように思われます。

 私には、ソ連が揺らぎ、東欧の国々で紛争や動乱のあった1980年代、1990年代の動きと同様の動きが、またあるのではないかという気が根拠は無いのですがしています。
 少なくとも今の石油を血液とした経済の時代から次の時代へと移り変わる時期ですから、様々な大きな動きが出てくるのでしょう。
 スコットランドの独立に関する住民投票は否決されましたが、そのような動きが表立った政治のレベルで可能であることを示したことは、とても大きな引き金になったと思います。
 次になにが起こるのかは判りませんが、これから先の20年で大きな動きが次々に起こるのだろうと想像します。
 できれば日本にとって明るい時代であることを願います。

 それでは、今回はこのへんで。

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