本題の前に少し。
Amazonのアフィリエイトをつけてみました。
少し重たくなったかもしれません。
取り除いてほしい等の要望がありましたらご連絡ください。
閑話休題。
ウクライナの情勢は、ニュースを確認して記事にするのを思いとどまるくらいに色々と動いていますね。
その中で、国際法に則った行動が焦点になっているようです。
オバマ大統領 プーチン大統領と電話会談(NHK)
ウクライナ情勢を巡って、アメリカのオバマ大統領は、ロシアのプーチン大統領と電話で会談し、ウクライナの暫定政権と直接対話などを行い、外交的に解決するよう求めましたが、プーチン大統領は「ロシアは国際法に沿って行動している」と反論しました。(後略)住民投票は「国際法違反だ」米大統領、クリミアの一方的分離・編入認めず(産経新聞)
これをみて、少し考えました。
まず、国際法についての解説をされているところがありました。
ロシアのクリミア侵攻は「国際法」に違反?どんな法か
(前略)
日本人的感覚でいう“法”に合致する国際法は無いということのようですね。■国際法は法ではない?では、ロシアと欧米の言い分のどちらが正しいかは誰が判断するのでしょうか。オランダのハーグには国際司法裁判所が存在しますが、国内裁判所のように強制管轄権がありません。そのため、国際法に違反するかを判断し、国際法の遵守を強制する機関はないのが実情です。例えば、国内刑法であれば、警察・検察が強制捜査し、裁判所が違反の有無(有罪・無罪)を判断し、検察官が刑罰の執行を指揮しますが、国際法分野では、国内の警察・検察、裁判所と同様な強制力・権限をもつ機関がありません(事実上、強大な軍事力をもつアメリカがその役目を果たすことがありますが)。むしろ、国際法を強制的に遵守させる権限をもつ国際機関を設置すると、今度はそれ自体が各国の主権を侵害して国際法違反だということになりかねません。そうなってくると、強制力がない国際法はいわゆる「法」ではないとも考えられ、実際、国際法は道徳にすぎず、任意の合意でしかないという見解もあります。ニュースで国際法違反の具体的な内容があまり聞かれないのは、国際法の曖昧さや特殊性にも原因があると推測されます。
私は“法に則っている”と言われると、そちらが善で、相対する側が悪だと反射的に思ってしまうところがあります。
今回のウクライナの件では、欧米がロシアに国際法を遵守するように求めているのに対して、ロシアは「国際法を遵守している」との反論がされています。
すなわち、双方が善であると主張しているのです。
うーん、よく判りません。
シンプルに見るとどうでしょう。
シナリオA
1.ウクライナで選挙により(悪い)大統領が就任した。
2.前大統領は民衆に呼びかけた。
3.民衆が暴動を起こした。
4.(悪い)現大統領は国外逃亡した。
5.前大統領派を中心とした新しい政府が出来た。
6.ウクライナの一部地域である(悪い)クリミア地方が新政府では危険な状態になると考え、(悪い)ロシアに助けを求めた。
7.(悪い)ロシアが軍を侵攻させた。
8.欧米がロシアを責めている。
シナリオB
1.ウクライナで選挙により大統領が交代した。
2.(悪い)前大統領は民衆に呼びかけた。
3.民衆が暴動を起こした。
4.現大統領は国外に逃亡した。
5.(悪い)前大統領派を中心とした新しい政府が出来た。
6.ウクライナの一部地域であるクリミア地方が(悪い)新政府では危険な状態になると考え、ロシアに助けを求めた。
7.ロシアが軍を進攻させた。
8.(悪い)欧米がロシアを責めている。
シンプルになりました。
シナリオAはよくある話で、悪者を追い出したあとに別の悪者が召喚されたような感じですね。
シナリオBもよくある話で、悪者が舞い戻ってきたので助太刀を求めたような感じですね。
でも、シナリオAとシナリオBでは感じられる内容が少し違いますね。
“悪い”と先入観を持って見ると、シナリオが異なって感じられたようです。
「国際法は曖昧なところがある」、「善の反対は別の善」、「善悪の先入観を持つことでシナリオが異なって感じられる」のだとしたら、善悪を基準に考えることは物事を正しくとらえ、判断しようとした場合に支障になる可能性があることになります。
私は物事を正しくとらえ、判断したいと思っています。
それからいうと、善悪を基準に考えようとすることは出来るだけ避ける方が望ましいということになります。
今後、努力していきたいと思います。
でもやっぱり、ウクライナの件でのロシアの行動は、理解できる部分があるとはいえ“善”意のある行動とは言えないと思います。
それでは、今回はこのへんで。
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