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2014年3月24日月曜日

火星の地形変動

 こんにちは、稲田商会です。

 イメージとして、天文学ってある程度静的なものだと思ってたんですが、最近の技術では動きもとらえられるんですね。

「火星に新たに出現した溝」の謎(WIRED.jp)
火星のクレーターで最近、2010年の画像には写っていない溝状地形が確認された。流水が無いはずの火星で、何がこの地形をつくったのだろうか。
火星のクレーター壁の斜面に、新たなガリー(gully、溝状の地形)が出現した。
2010年11月の画像には写っていないが、2013年5月の画像では確認できる。地球上で見られる同様の地形は水の流れでできたものだが、火星ではそうではなさそうだ。この小さな峡谷がどのようにして形成されたのかは、いまのところ分かっていない。 
(後略)



  地球であれば「雨が降って浸食されたんじゃないか」で済みそうな感じなのですが、火星は雨が降りませんからね。
 同記事では、次のように推測しています。

引用、ここから。

(前略) 
ガリーが形成された原因として有力なのは、アルコーヴ(窪地)からデブリ(岩屑)が崩れ落るときの浸食作用によって、新たな溝ができたとする説だ。水が削った跡のようにも見えるが、それよりは、二酸化炭素の霜(日本語版記事)が斜面に積もり、限界に達したところで雪崩を起こし、周囲の物質を引きずりながら落下した跡である可能性のほうが高い。 
(後略)
引用、ここまで。

 3次元的な形状がないので何とも言えませんが、斜面上の霜の雪崩にしては横方向への連続性があり、改変後に出来た地形が明瞭な気もします。

 それはさておき、火星でも斜面崩壊のようなダイナミックな地形改変が確認できるくらいに技術が進歩していることを実感させてくれるニュースですね。

 それでは、今回はこのへんで。

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