LAN上の複数のPCでHDDの温度をグラフとして可視化し、管理したいと思い、ネットで調べて次のような作業手順を考えました。
1.S.M.A.R.T.情報でHDDの温度を取得
2.SNMPでLAN内で情報を取得
3.サーバでSNMP情報をグラフ化して管理
HDD情報の取得でS.M.A.R.T情報を使用するのは、個人使用のPCでは収集出来るケースが多いと考えたからです。
また、SNMPによって情報を通信することで、HDD温度以外の情報にも対応可能と考えられます。
以下、試行錯誤で作業した結果を備忘録的に纏めます。
◎作業方針
1)情報収集先のPCはWindows、Linuxに対応出来るようにする
私の環境では、HDDを収集するPCのOSは、Windows、Linuxがあります。
これを出来るだけ同じように取り扱えるようにします。
2)出来るだけ標準的なツール、設定を使用する
標準的に使用されているツールを用い、標準的な設定の範囲で行うことで、メンテナンスや移植がし易いようにします。
ネットで調べた結果、使用するツールは次のとおりとします。
○SmartMonTools
S.M.A.R.T情報の取得に使用します。
CentOSでは標準で入っているか、yumでインストール出来ます。
# yum install -y smartmontools
WindowsではSourceForgeからダウンロード出来ます。
URL: https://sourceforge.net/projects/smartmontools/files/?source=navbar
2016/09/03にダウンロードした時には、「smartmontools-6.5-1.win32-setup.exe」が最新版で、Windows7(64bit)にインストールしたところ、64bitとしてインストールされました。
○NET-SNMP
SNMPの取得ツールとサーバを一括でインストールできます。
CentOSでは、標準で入っているか、yumでインストール出来ます。
# yum install -y net-snmp net-snmp-utilsWindowsではSourceForgeからダウンロード出来ます。
URL: https://sourceforge.net/projects/net-snmp/files/net-snmp%20binaries/
2016/09/03にダウンロードした時には、「net-snmp-5.6.1.1-1.x86.exe」が最新版でした。
ただし、これは32bit版であり、Windows7(64bit)にインストールしようとすると、インストールウィザードで警告が出ます。
64bit版では、「net-snmp-5.5.0-2.x64.exe」が一番新しいようでした。
○cacti
SNMPで取得したデータをグラフ化するのに使用します。
CentOS7ではyumでインストールできます。
# yum install -y cacticactiの実行には、Apache、PHP、MySQL(MariaDB)が必要なので、環境によっては同時にインストールされます。
3)対象環境
次の環境を対象とします。
クライアント
Windows7(64bit)
WindowsXP(32bit)
CentOS7(64bit)
サーバ
CentOS7(64bit)
次回以降は、インストール作業および設定作業を行います。
それでは、今回はこのへんで。
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