基本的に元請けと下請で情報共有を行うはずなんですが、どうなんでしょう。
前の建物より4メートル短いくい使用を指示 三井住友建設(産経ニュース)
2015.12.3 06:00
引用、ここから。
横浜市都筑区のマンションが傾いている問題で、マンション建設前にあった大手電機メーカーの工場の一部で長さ18メートルのくいが使用されていたことが2日、分かった。設計・施工した元請けの三井住友建設はこの事実を知っていたが、地盤調査の結果などから14メートルのくいを使うように下請けの旭化成建材に指示していた。横浜市は「早急に確認したい」としている。三井住友建設によると、同工場で使われていたくいの一部には18メートルのものがあったが、事前に行った地盤調査の結果を基に、マンションで採用するくいの工法や太さなどを勘案し、14メートルで十分だと判断した。傾いたマンションでは、1棟で14メートルのくい計8本が強固な地盤である「支持層」に到達していなかったり、十分な深さで刺さっていなかったりした。
(後略)
引用、ここまで。引用元:産経ニュース
私のイメージでは、既存の杭長さが判っているなら、ほぼその長さまでは入れるはずで、状況によってはそれよりも深くする必要があると考えるはずです。
まして、基礎地盤上面に起伏があることが判っているなら、それに合わせて基礎地盤の等高線図を作成して、杭先端深度との照合を行う事でしょう。
そんな簡単なこともしていなかったとしたら、三井住友建設はなにをしているのでしょうか。
記事では、互いに責任を押しつけている様子も伺えます。
引用、ここから。
(前略)
引用、ここまで。三井住友建設はこれまで、「くいが短ければ、長いくいを用意するように旭化成建材に伝えていた。設計ミスではない」と説明していた。旭化成建材は2日、取材に対し「工場で使われていたくいについては知らされていない」と話した。
大手建設会社でこのようなレベルの低さを見せられるのはどういうことなんでしょうか。
建設工事が多くなっている今の状況を踏まえ、国交省辺りがなにかの“縛り”を考えてくるかもしれませんね。
建設業界の皆さん、大変とは思いますが頑張って下さいね。
それでは、今回はこのへんで。
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