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2015年6月1日月曜日

自然も「遺伝子組み換え」をしているらしい

 こんにちは、稲田商会です。

 それも人間と同じ方法で、らしいですよ。

「天然」遺伝子組み換え作物は存在する:研究結果(WIRED)
2015.5.26 TUE
自然のなかで、種を超えた遺伝子組み換えが行われていることが、国際的な研究チームによって発見された。しかも、この「自然な」遺伝子組み換えのメカニズムは、科学者たちが人為的な遺伝子組み換えを行うメカニズムと同じだというのだ。
サツマイモは“自然の遺伝子操作”を受けている。内部に他の種(この場合はあるバクテリア)に由来するDNAの断片を含んでいる、という意味だ。国際的な研究者チームが、『PNAS』紙上でこのことを発表している。
彼らは栽培されている約300種に加え、数種の野生の植物のゲノム分析を行い、アグロバクテリウムに由来するすべての遺伝子配列を調査した。見つかったバクテリアは、バイオ技術者たちが人為的に遺伝的変異を起こすのに利用しているものと同じものだった。
発見されたDNAは、T-DNAと呼ばれる、遺伝子導入に特化したアグロバクテリウムのプラスミドの一部だ。このDNAは、実験室で遺伝子組み換え植物をつくり出すために使われるのと同じものである。 
(後略) 
出典:WIRED



 なるほど、人間の遺伝子操作で使う道具は、自然界でも使用されていたということですね。
 そりゃそうですよね。人間が、全く新たな道具を作り出すというのは余り無いことですから、自然の道具を借りて人間が何かをすることになるわけですよ。
 もしくは、自然が使っていて不便なので使わなくなったものを改めて人間が使うようになったとか。

 さて、道具が同じだとすると、人間の遺伝子操作は自然のそれとほぼ同等の安全性があるとも言える事になりますよね。
 よく「人の作ったモノは危険で、自然のモノは安全だ」という考えの方が居られますが、自然のモノの方が安全というのは、制限無しの実地試験の回数が自然の場合は無数になされている結果であり、もしかしたら「実地試験の途中」である危険なモノもあるかもしれないとは考えないのでしょうか。

 この元記事の「人間の用いる遺伝子操作は、自然界でも用いられている方法である」との情報によって、遺伝子操作が品種改良と同程度に安全であると認知されるようになればいいなと思いますが、なかなかそうはなりませんよね。

 それでは、今回はこのへんで。

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