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2015年2月22日日曜日

普通の人が裕福になるためにはどうすればいい?

 こんにちは、稲田商会です。

 面白い評論です。

鈴木貴博「経済を読む“目玉”」-第26回 どうやら「起業は割に合わない」は本当らしい?9割の普通の人が富裕層になる唯一の方法(Business Journal)
2015.02.21
 仏経済学者トマ・ピケティがブームである。昨年後半から今年にかけて多くの経済紙がピケティの『21世紀の資本』(みすず書房)を特集し、NHKの『白熱教室』にも登場した。
 ピケティは過去200年間の世界中の税務統計を集めて、その結果「r>g」という大発見を世の中に提示した。過去200年間、世界全体で資本収益率(r)は常に経済成長率(g)を上回っていたと結論付けた。そのメカニズムによって、資産を持つ富裕層に富が集積していくことになる。そこでピケティは全世界的に富裕層へ課税をして、富の偏在を解消していくべきだと説く。これが現在巻き起こっているピケティブームの一番主要な論点である。
 さて、本連載は常に世の中をウラ読みするコラムなので、本稿では世の中で議論されている正調のピケティ議論ではない、もうひとつの読み方について考えていきたい。 
(後略) 
出典:Business Journal



 経済学者ピケティ氏は、著書「21世紀の資本」の中で資本収益率rと経済成長率gの関係は常にr>gとの結果を示しました。
 このr>gとの不等式に対する解釈としてニュースでよく取り上げられていたのは、金持ちは労働者よりもより早く儲けられるので較差は拡大していくというものでした。
 この元記事では、r>gの不等式から起業家と投資家(資本家)のどちらが有利なのかとの疑問を解決することが出来るとの解釈をしています。
 なるほどね、そうもとれますよね。

 で、この元記事を読んで私も少し考えたことがありました。
 それは株取引を始めてから思い始めていたのですが、会社の内部にいるよりも外部にいて株を売買する方が有利だと感じられることです。

 会社を経営していくときには社会の経済状況や業種内での競合、社内における生産性や経営状況など多くの要因に規制されて現状からどうするかを判断する必要があります。
 要因の中にはコントロール可能な内部要因もあれば、ただ突き付けられるだけの外部要因もあり、緩やかに予測可能な要因もあれば突発的に発生する要因もあり、長期を展望しつつも中期、短期的な見通しや異常事態の想定、突発事態の対処などが必要になってきます。
 それらに全て上手く対処することはおそらく不可能だと思われます。
 なぜなら、企業の平均寿命が約30年と言われるように、30年程度存続した企業は時代との乖離によって消えていくことが多いためです。

 一方、株の売買では少なくとも日経平均やTOPIXに連動するETFであれば、日本全体の企業の平均的な業績に連動して運用することが出来ます。
 企業の情報を分析すれば、その時勢いのある企業の株を買うことで、日本全体の業績以上の運用をすることも出来ます。
 もし、企業の業績が頭打ちになったり右肩下がりになったら別の企業の株に買い換えることで容易に乗り換えることが出来ます。

 どうです、企業の中にいるよりも株の売買をする方が自由度は高そうでしょう?

 現実問題として、欲をかかなければ株の売買でそれなりの利益を出すことは可能だと思います。
 すくなくとも銀行預金の利息よりも配当利回りの方が高いですから、預貯金に入れるよりもよっぽど増やしてくれるはずです。
 ピケティの理論から言えば、会社の成長(=r)で給料が増えるよりも、適切な株式投資をして配当を得る(=g)の方が多いわけですからね。

 というわけで、欲をかかない程度に株式投資をするといまよりも儲けられるかもしれませんよ。
 もちろん、全て失うリスクはあるので、注意は必要ですがね。
 ということで、「投資は自己責任」でお願いいたします。

 それでは、今回はこのへんで。

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