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ダイヤモンドの超高圧圧縮実験、巨大惑星の謎解明に光 米研究(AFP)
2014年07月17日 08:41 発信地:パリ/フランス
【7月17日 AFP】米国の物理学者チームが、ダイヤモンドを鉛よりも高密度に圧縮することに成功したとする研究論文が、16日の英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。巨大惑星の謎に迫る知見をもたらす技術的偉業だという。地球上で最も硬度と強度が高い種類の炭素であるダイヤモンドは、知られている物質の中で最も圧縮が困難とされている。米ローレンス・リバモア国立研究所(Lawrence Livermore National Laboratory)などの物理学者チームが行った今回の実験では、合成ダイヤモンドのサンプルに176本のレーザー光線を一斉に照射し、圧力波を発生させてサンプルを通常の密度の4倍近くにまで徐々に圧縮した。
(後略)
高温高圧実験で岩石の相転移を試みるのは、近くで見たことがあります。
その時には、油圧ジャッキでアンビルを押して高圧にし、電流を流して高温にしていました。
今回のこれなんですが、「レーザー光線を一斉照射し、“圧力波”を発生」させるところが良く理解出来ません。
「レーザーの光子がダイヤモンドにぶつかる時に圧力が発生し、それが波としてダイヤモンド内を伝播して中央部で波の干渉により特異的に超高圧が発生する」ということなんでしょうか。
それとも「レーザーによる局所的な急速な加熱で、部分的な膨張が生じ、それによってダイアモンド内に圧力波が発生する。複数箇所にレーザーを照射して、それぞれの圧力波が干渉するようにしている」ということなんでしょうか。
どなたか、判る方がいらっしゃったら教えてください。
それにしても、記事によれば「5テラパスカルの圧力」まで発生させられるようなので地球よりももっと大きな惑星の内部を研究することが出来ることになりますね。
これから、どんなことが判明するんでしょう。
引用、ここから。
(前略)
20ナノ秒間(1ナノ秒は10億分の1秒)の照射で、ダイヤモンドは5テラパスカル(1テラパスカルは10の12乗パスカル)の圧力にさらされる。これは、地球表面の大気圧の5000万倍、地球の核の圧力の14倍に相当する。
(後略)引用、ここまで。
それにしても、レーザーって不思議ですよね。
加熱に使えるのは判りますが、圧縮したり、冷却(参考:レーザー冷却)したり出来るのですから。
これから、もっと面白い利用方法が出てくるかもしれませんね。
それでは、今回はこのへんで。
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