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2014年5月8日木曜日

3Dプリンター銃、初摘発

 こんにちは、稲田商会です。

 とても、とても恐い話だと思いました。

3Dプリンター銃初摘発 大学職員逮捕 殺傷能力あり「銃が大好き」(スポニチ)
 3Dプリンターで製造された殺傷能力のある拳銃2丁を所持したとして、神奈川県警は8日、銃刀法違反(所持)の疑いで、湘南工科大(同県藤沢市)の職員の男(27)=川崎市高津区=を逮捕した。
 県警によると、3Dプリンターによる銃の押収と同法適用は全国で初めて。男は「警察側が拳銃と認定したのであれば逮捕されても仕方がない」と容疑を認め、「拳銃が大好きで、銃が違法な日本でどうしたら持てるかを考え、自分で造ろうと思った」と動機を話している。 
(後略)



 逮捕されたときの供述などで、「この方は逮捕されても仕方ないのかな」と思いました。(県警によるので、実際は違うかもしれませんが、、、。)

 この事件で私が“恐いな”と思った点がいくつかあります。

 ひとつは、3Dプリンタで出力された製品が、本来の目的と異なる使用方法で機能した場合に逮捕されるのではないかと言うことです。
 例えば、先端の複雑な形状をしたドライバーのようなものを出力して、それがピッキングにぴったりだったと認定されたらどうでしょう。
 住居の侵入を考えていたと思われるとしたら、ドラマだったらそのまま殺意の認定まで行ってしまいそうです。
 今時なら3Dプリンタ用のデータを外部から拾ってきて出力することは簡単だと思いますが、外部から拾ってきたデータが表面に出ない部分に違法となるパーツが仕込まれていて、気付かずに出力してしまったら、セーフなんでしょうか。アウトなんでしょうか。

 また、それとは別に、3Dプリンタを所有している人を陥れようと、所有者の知らないところで銃のデータをPC内に取り込み、出力しておき、警察に通報した場合、所有者は逮捕される可能性があるのではないかと言うことです。
 警察から見れば、知らないなどの供述があっても、PC内にデータが残り、出力しただけの材料の減少もあるわけですから、物証があるとの判断になると思うのです。

 もし、PCが外部から電源を入れられて、外部から操作されて3Dプリンタへ出力したとしたら。
 室内に一切の痕跡を残さずに所有者を犯罪者とすることが出来るかも、しれませんね。

 うーん、ほんとに恐いですね。

 それでは、今回はこのへんで。

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