ドーピングというより、サイボーグ化の方が私にはしっくりきます。
葉緑体にナノ粒子を移植し、光合成能力を強化(WIRED.jp)
マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームが、植物のエネルギー生成構造にナノ材料を組み込むことで、普通の植物を「スーパー植物」に変身させた。3月16日付で『Nature Materials』誌に発表された論文によると、研究チームは、カーボンナノチューブを使って葉緑体の光合成能力を強化し、植物が光エネルギーを捕捉する能力を30%向上させた。
(後略)
「カーボンナノチューブで葉緑体の光合成能力を強化する」との文言は、とても未来のことに思えるほどSFチックです。
カーボンナノチューブの葉緑素への取りこみ方は、簡単なようです。
引用、ここから。
(前略)
研究チームはまず、「太陽光と二酸化炭素」を「エネルギーと糖」に変える細胞内の工場である葉緑体内に、どの程度簡単にナノチューブを挿入することができるかを調べた。調査の結果、こうした挿入は特に難しくないことがわかった。研究によく用いられるアブラナ科の植物シロイヌナズナの葉緑体に、一本鎖DNAで覆ったナノチューブを注入したところ、ナノチューブは葉緑体の膜をスムーズに通り抜けた。
引用、ここまで。(後略)
これから見ると、SF的な発想である「一本鎖DNAで覆ったナノ粒子を人間の網膜に注入して、光の感度を劇的に向上させ、暗闇でも戦える兵士を作る」とか、出来そうな気がしてきます。
いろんな方向に波及していきそうな発見だと思いますので、できれば平和的な利用で人類の幸せに貢献してもらえたらと思います。
それでは、今回はこのへんで。
0 件のコメント:
コメントを投稿