ロシアは、アメリカと事を構える心構えはあるようです。
UPDATE 1-FRB保管の外国中銀の米国債保有が急減、制裁見越したロシアが引き出しとの憶測(reuter)
[ニューヨーク 14日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が保管している外国中銀の米国債保有高が過去最大の減少を記録したことを受け、ロシアがウクライナ危機関連の制裁発動を見越し、米国外に同国債を移したとの憶測が一部で台頭している。また、初の社債デフォルトを起こした中国、年度末要因のある日本という2大保有国が保有を減らしたという見方もある。
米連邦準備理事会(FRB)が13日発表した12日時点の外国中銀の財務省証券保有高(連銀保管分)は前週比1045億3500万ドル減少。減少幅はそれまでの過去最大の3倍以上だった。大幅減少の原因はロシア中銀との見方がもっぱらだ。
(後略)
「アメリカにお金を貸して、その証文がアメリカにある状態だったのを、別のところに移した」との記事ですが、ロシアが動かした可能性があるとのことです。
アメリカがロシアに経済制裁の警告をしていますから、経済制裁の実施方法としてロシアの保有している米国債の無効化をされる可能性があります。
その場合、ロシアにとっては全くの損害になるので、それまでに売ってしまおうと考える可能性は高いと考えられます。
それにしても、かなりの量が動いたようです。
(前略)
米連邦準備理事会(FRB)が13日発表した12日時点の外国中銀の財務省証券保有高(連銀保管分)は前週比1045億3500万ドル減少。減少幅はそれまでの過去最大の3倍以上だった。大幅減少の原因はロシア中銀との見方がもっぱらだ。
(中略)このように憶測が交錯するのは、市場の動きとそぐわないからだ。FRBデータの統計期間とほぼ重なる10日からの週、米国債利回りは、ウクライナ危機を受けた質への逃避買いもあって低下した。ロシアが、連銀に保管していた米国債を市場に売却していたら、相当な影響が出るはずだ。しかし、ロイター・データによると10年債利回りは週間で14ベーシスポイント(bp)、昨年9月以来最大の低下幅を記録した。
(後略)
ロシアだとしても売っていない(もしこの量を売っていたら、国債利回りは上昇する)ので、特に問題は無いですが、これが売却となると、とんでもないことになってしまいます。
ロシアが実際にしているかどうかは一旦置くとしても、市場がロシアをそのように見ていることによって、アメリカは市場からある程度の圧力を受けることになるかもしれません。
私には、欧米とロシアのパワーゲームが少しづつ形成されているように思われます。
これからも注意して見ていく必要があると思われます。
それでは、今回はこのへんで。
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