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2014年2月25日火曜日

財布の中のお金が足りませんでした

 こんばんは、稲田商会です。

 今日は、久し振りに外に出て本屋に行ってきました。

 で本を1冊買おうと手に取り、値段が1,400円でふんふんと思い、レジに行くと、「1,470円です」と言われました。
 私が“税別”の文字を見落としていたようです。
 で、財布を探ってみると1,428円しかありません。
 仕方が無いので「クレジットカードでお願いします」となってしまいました。

 普段の生活でお金を使わないと、こんなところで失敗するんですね。
 以前一人暮らししていた時は、そんなことがあると困るので、財布以外にもそれなりのお金を持っていたのですが、それも忘れてしまっていました。

 さて、家に帰りついてから、つらつらと考えてみました。

 以前の一人暮らしの時もクレジットカードは持っていたのにそれに加えて現金を持っているようにしていました。
 それは、そこはかとない“不安”を感じていたからです。
 今現在は、お金を持つこと自体を、忘れる程度にお金の存在が(物を買うとき以外は)どうでもよく感じていると思います。

 「お金を持っているのに不安を感じる」状態から、「お金を持っていなくても不安に感じない」状態になったわけです。
 これは“不安を感じる”のが、“お金を持っている”か否かとは関係なく生じていたことだと考えられます。
 そして、“不安を感じる”ことの理由は明確なものがないこと、言い換えれば“理由は無いがなんとなく不安を感じる”状態であったことになります。
 このような“理由は無いがなんとなく不安を感じる”状態は、あまり心地よいものではありません。

 今の「お金を持っていなくても不安に感じない」状態からみると、以前の「お金を持っているのに不安を感じる」状態は心理的に不健康な状態であると思えます。
 心の健康を考えると、“理由は無いがなんとなく不安を感じる”のはしなくてもいいこと、というよりも、すべきではないことでしょう。
 今の私にはそう思えますが、その当時の私にとってはきっとそうとは思えなかったでしょう。
 当時の私は、「そうはいっても何かあった時にどうするのか」などと言って、自ら進んで“理由は無いがなんとなく不安を感じる”状態を続けていたことでしょう。

 きっと、“理由は無いがなんとなく不安を感じる”ことは、なんらかの悪い状況に“執着”しているために起こるのだと私は思います。
 なんらかの悪い状況に心が囚われ(=“執着”)、それがなにかの拍子に想起されることで“不安を感じ”てしまう、ただ想起する引き金ははっきりしたものではないため、“理由は無いがなんとなく”と感じるのでしょう。
 不安は緊張を伴いますので、度重なる、慢性的な不安は、心身的に大きな負荷をかけてしまうでしょう。
 不安の原因となる“執着”は、心の健康のためにはすべきではないことだと思います。

 当時の私に“執着”をしないように話しても、「そんなことを言われても不安に感じるものは変えられない」と言って反論したでしょう。
 それはそうですよね、“不安”は変わってくれないのですから。

 今の私は、当時の私にこう伝えてあげたいと思っています。
 「そうだね。不安に感じるのは変えられないよね。」
 「なら、今現在不安なことは、今考えることにしよう。」
 「そして、今現在不安なことが無くなってから次に不安なことを考えなければならなくなる時までの間、1日でも1時間でも、そのことを気にしないようにすればいい。」
 「するべきときに嫌なことをするのは当然だけれど、しなくてもいいときに嫌なことをすることはないだろう?」

 おそらくですが、心を健康にする方法は2つあると思います。
 一つは、しなくてもいいときは嫌なことはしないことです。
 もう一つは、するべきときでも嫌なことはしないことです。
 前者は“出来る人”と言われ、後者は“出来ない人”と言われます。
 するべきときも、しなくてもいいときも嫌なことをするのは、“普通の人”です。
 賢くなるか、馬鹿になるか、そのどちらも心は健康になりますが、中途半端に普通の人でいると不健康になってしまうのです。
 では、賢くなるか、馬鹿になるか、どちらかになってみてはいかがでしょう。

 似たようなことを言っていると感じた文章があったので、以下に引用します。

神よ
変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、
変えることのできるものと、変えることのできないものとを、
識別する知恵を与えたまえ。
ニーバーの祈り (Wikipedia)


 この文章を読んで、何か感じてもらえたら幸いです。

 それでは、今回はこのへんで。

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