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2015年1月5日月曜日

だいちのデータがアフリカの衛生対策に利用される

 こんにちは、稲田商会です。

 だいちさん、ありがとう。

人工衛星だいち:データで下水調査 アフリカの衛生対策に(毎日新聞)
2015年01月04日 14時05分(最終更新 01月04日 15時20分)
 日本の人工衛星の観測データを、途上国の感染症対策に生かす試みが始まり、途上国や世界保健機関(WHO)の期待が高まっている。宇宙からとらえた地形データをもとに、ウイルスを含む可能性のある水の流れを把握することによって、感染源の調査などに活用できるという。
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は昨年7月、WHOの要請を受け、陸域観測技術衛星「だいち」(2011年運用終了)の観測結果から作成した西アフリカの地形データを提供した。だいちは、災害時の被害把握にデータを利用したほか、地球全体の地形データを収集した。
 WHOから求められたのはナイジェリアのデータ。同国では、下水を採取してポリオウイルスの有無を調べ、感染源や流行地域を推定している。しかし、下水道が整備されていないため、下水は地形に沿って流れ、採取地点の選定や排出源の把握が難航していた。
 WHOは、5メートル単位で高低差などを見分けられるだいちに着目。地形データから下水の排出源や流れを割り出し、効率的な採取地点を探せるようになった。排出源の面積が、従来の分析より5倍広がった地域もあったという。WHOは「地形が入り組んだ都市部でも役立つ」と評価している。 
(後略)



 一番は標高の記入された地形図を作成できればいいんでしょうけれど、衛星データから一気に作った方が楽なんでしょうね。

 だいちの センサはパンクロマチック立体視センサ、可視近赤外放射計、合成開口レーダということなので、標高は立体視センサと合成開口レーダの組合せでつくったんでしょうか。

参考: だいち(wikipedia)

 このwikipediaの記事から一部引用します。

引用、ここから。(当ブログにて改行位置を変更)
観測データの活用
JAXAは、陸域観測技術衛星「だいち」によって撮影した約300万枚の衛星画像を用いて、世界最高精度の全世界デジタル3D地図を整備する計画を2014年2月に発表した。 
このデジタル3D地図は、世界で初めて5m解像度と5mの高さ精度で世界中の陸地の起伏を表現できるため、地図整備や自然災害の被害予測、水資源の調査など、さまざまな用途に活用することが出来るようになる。 
(中略) 
このため2014年3月から3D地図の整備を開始し、2016年3月までに全世界の3D地図を完させる予定。 
このデータは、有償で一般に提供する予定であるが、低解像度(30m程度を予定)での全世界標高データも整備し、無償で公開する予定。 
(後略)
引用、ここまで。

 そうですか、だいちさんのデータはこれからもっと活用されていくんですねえ。
 だいちさん、ありがとう。

 そうそう、後継機となる「だいち2号」は2014年5月24日に打ち上げられていまして、今頃は頑張って観測しているものと思われます。

参考: だいち2号(wikipedia)

 それでは、今回はこのへんで。

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