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2014年10月5日日曜日

名も知らぬ遠き島より、流れ寄る「ゴミ」

 こんにちは、稲田商会です。

 「海の範囲をどうやって決めるべきか」を考えさせられます。

新説・海を流れるプラスティックゴミのアルゴリズム(wired.jp)
2014.9.24 WED
太平洋の真ん中、ハワイの北東に、ひとつの島が存在する。良好な気候にもかかわらず、魅力的だと思う観光客はほとんどいない。
これは太平洋にある大きなゴミの島、「太平洋ゴミベルト」(Great Pacific Garbage Patch)のことだ。主にプラスティックゴミで構成される、正真正銘の浮かぶゴミ集積場だ。
海流によって運ばれて、こうした大小のプラスティックはひとつの地域に集まる。いくつかの推計によると、70万平方キロメートルから1,000万平方キロメートルにわたって広がっている。
しかし、ヴァカンスに出かける人々が毛嫌いするにしても、科学者たちはそうではない。彼らは前世紀の終わりからこの太平洋のプラスティックの島のダイナミクスを研究していて、どこから、どのようにゴミが流れ込むかを解明するできる数理モデルをつくり出すことに成功した。 
(後略)



 元記事から引用します。

引用、ここから。
(前略) 
「国際水路機関(International Hydrographic Organization)の地図によると、例えばインド洋と太平洋の境界は、タスマニア島の南を通過する直線です。したがって、タスマニア島の東の海に投げ捨てられたペットボトルは、南太平洋に行き着くはずです。一方、タスマニア島の西に散らばったものは、インド洋へと向かうことになります。しかしわたしたちの調査は、そうではないことを示しています。グレートオーストラリア湾と、アフリカの南部は、実際にはインド洋よりも南太平洋とずっと密接に結びついています」と、研究者たちは説明する。 
(中略)
彼らのモデルにおいては、エルゴード理論の数学的原則が用いられた。これは、相互に接続した力学系の、長期間における平均的な振る舞いを研究したもので、例えば、インターネットのような複雑なネットワークや、コンピューターのチップや1つの社会において人が形成するネットワークがそうだ。
「海の中の無数の水の分子の移動を計算するスーパーコンピューターを用いる代わりに、わたしたちは海の様々な部分の間のつながりの基本的要素をとらえるコンパクトなネットワークのモデルをつくり上げました」と、フロイランドは説明した。
(後略)
引用、ここまで。

 私が興味を持ったのは、「海水の結びつきに境界がありそうだ」という当たり前のことが再認識させてくれたことです。
 そうですよね、陸上で幾ら繋がっているとは言え、気候や植生などからある程度の範囲でまとまりが出来てくるのは身近に感じていることですが、海でも同様のまとまりがあってしかるべきですよね。
 そうなると、どこまでが関連の高い範囲かというのが知りたいところです。

 あと、人と人とのネットワークにも適用できそうとのことなので、そのあたりについても興味がありますね。
 数学の力って、本当に凄いですね。

 それでは、今回はこのへんで。

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