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2014年8月31日日曜日

頭の中の知識

 こんにちは、稲田商会です。

 ふと思いついた話の備忘録です。

 人の頭の中で知識はどのように蓄えているのでしょうか。



 単純に考えれば、図書館の本のように整然と並んだ棚に順番に置かれている状態でしょう。

 人に何かを教える際に、「順番に教えてくれれば良い」ように言われる方もいらっしゃいますが、そのような方にはこの「図書館モデル」で考えられているのかもしれませんね。

 私は知識は「図書館モデル」では無いように考えています。
 なぜなら、個々の断片的な知識のみが知識の構成要素ではないと考えているからです。
 私には、知識は、断片的な知識の欠片とそれらを相互に繋ぐ知識の結び付けの両方があって成り立っているものと考えます。
 そうですね、脳の神経ネットワークを想像して貰っても良いですが、私はボトルシップ(ビンの中で組み立てられた船)のイメージで考えているので、そちらで想像して貰ったらと思います。
 以下、私の思う知識を「ボトルシップモデル」とします。

 さて、「図書館モデル」と「ボトルシップモデル」の違いはどのようなところにでるでしょうか。
 私が思うに「図書館モデル」では知識の収集、搬入を行うとあとはそのまま知識が増えていくのに対して、「ボトルシップ」では外部で集めた知識はまず“ビン”の口を通り中で組み立てられる程の大きさに分割する必要があります
 さらに、その分割した知識を中で組み立てる必要があり、そのためには互いの位置関係や順序を考慮して作業をする必要があります。
 組み立て作業は外部から行うことは可能かもしれませんが、そのためには“ビン”内部の状態が外部から“見える”状態にある必要がありますし、“ビン”の中のいろんな所に届く道具が必要になります。もちろん、組み立て作業は外部からよりも内部から行えるならその方が容易なのはいうまでもありません。
 「ボトルシップモデル」では、知識を収集するのと同等くらいに組み立ての作業の労力を取らないと知識は増えていかない訳です。
 もし、知識を搬入するだけしても、組み立てなければ、どこにも繋がらない「ただあるだけの」知識になってしまいます。

 もし、貴方が新しい知識を手に入れようと考えておられるならば、「図書館モデル」で考えて知識の収集、搬入に勤めるのではなく、「ボトルシップモデル」で捉えて知識の収集、搬入に加えて、知識の組み立てと周囲の“既存の知識”との結び付けを行うようにしてみてください。
 それによって「ボトルシップモデル」の賛同者になって貰えるなら嬉しいです。

 それでは、今回はこのへんで。

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