Translate

2014年7月24日木曜日

フェイスブックの実験により明らかになったもの

 こんにちは、稲田商会です。

 記事にしたように思ったのですが、フェイスブックが自身のシステムでユーザーに無断で行った心理実験をしたことの反響についてです。

フェイスブックの心理実験が明らかにした ソーシャルメディアの恐ろしさ(JBpress)
2014.07.23(水)
 アメリカではここ2~3年で「フェイスブック鬱病」という言葉がよく聞かれるようになった。フェイスブックに代表されるソーシャルメディアで、友人が夜な夜な着飾って楽しそうなイベントに参加したり、非の打ち所のない異性の友人と仲良さそうに旅行したりしている写真を見続けることで、鬱病が誘発されるという説だ。特に10代後半の若者に多いとされた。
 精神科医の世界では、ソーシャルメディアが直接鬱病の原因になることはないとして、「フェイスブック鬱病」の存在は否定されている。すでに鬱病の兆候がある人の症状が悪化することはあるかもしれないが、それはソーシャルメディアのみならず、どんなことでも引き金になり得るという考え方が主流のようだ。
 しかしフェイスブック鬱病という言葉は一人歩きし、定着した。
 深刻に受け止められた、というよりは、冗談半分で使われていることが多いという印象もある。だが、フェイスブック社は、これを由々しき事態だと深刻に捉えていたようだ。マイナスイメージを払拭しようと、独自の研究調査を行い、先月発表した。
 ところが結果的に、マイナスイメージを払拭するどころか「この会社は大丈夫なのか」と呆れられるほどの大失敗PRに終わってしまったのである。
(後略)



 フェイスブックの実験については、記事中に色々と書いてあるので元記事を見てもらうといいのですが、実験結果発表後、フェイスブックは色々と批判を受けることになりました。
 それは、問題が発生したときにどのようにしてそれをくぐり抜けるかというリスク対応の点でフェイスブックが「この会社は大丈夫なのか」とあきれられる程の対応しか出来なかったためです。

 リスク対応というのは大切な観点だと思うのですが、私には日本人はあまり触れたくない、というか問題事象がいかに発生しないかが重要と考えて、発生した後の対応をあまり考えない傾向にあるのではないかと思います。
 典型的な話は「もし~~の状況になったとして、どのように対応するか」に対して「~~が起きないようにする」と答えてしまうことです。
 事前対策と事後対策があって初めて問題への対応が出来ていることになると思うのですが、どうでしょう。

 今回の件で、フェイスブックがユーザからの信頼を失い、勢いを減ずるようになったら、それこそ良い社会実験になったと言えるかもしれません。

 それでは、今回はこのへんで。

0 件のコメント:

コメントを投稿