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2014年2月27日木曜日

ビットコインのトラブル

 おはようございます。稲田商会です。

 ビットコインの取引所が突如閉鎖したことが問題となり、ニュースで流れています。

 ビットコインは次のようなものとのこと。

ビットコイン(英語: Bitcoin)とは、公共トランザクションログを利用しているオープンソースプロトコルに基づくPeer to Peer型の決済網及び暗号通貨である。
ビットコインは極めて低いコストでの決済(およびマイクロペイメント)を権力機関や発行者無しで平均10分程度の待機によって可能にする。ノードから別のノードへの貨幣の移動は電子署名された取引で行われ、P2Pネットワーク内の全てのノードにブロードキャストされる。初期の通貨流通や、二重支払いの検知のためプルーフ・オブ・ワーク(英語版)システムが用いられている。
ビットコイン (wikipedia) より一部引用

  通貨の流通はコンピュータの技術的に機密文書のやり取りと同じになるように感じられるので、その部分については理解できないことはないです。
 ただ、それに価値があるか否かはどのようにして信頼するのか不思議です。
 きっと物々交換の時代に貨幣が出来たときも、「こんなおもちゃになんの価値があるのか」と思ったことでしょう。

 P2Pネットワークの中で、外部の機関が関与せずに情報が動いている点は、Winnyなどを連想させ、きっと当局は快く思わないことでしょうね。
 どうなっているかが判らない、規制のしようが無い、規制する対象が特定しづらいなどの点は、組織として動くことになる当局にとって最も苦手な要素でしょう。
 多くの個人が集まってビットコインを流通させるさまは、それこそ攻殻機動隊のStand Alone Complexと言えるかもしれません。

一つは、個別に動作しているのに全体としては一個の組織になっている、「端末複合体」の意。
もう一つは、人間が命令系統がないのに組織立った振る舞いをしてしまう心理的現象、「孤立コンプレックス」の意。
「オリジナルなきコピー」の群れを表現しているのでしょう。
 甲殻機動隊のサブタイトル「GHOST IN THE SHELL」と「STAND ALONE COMPLEX」はどう... (Yahoo知恵袋)


 今回の問題は、どうも2つの話があるように思います。
 一つは、特定されていませんが使ったお金の情報を誤魔化すことで詐欺をしようとしたものがおり、それを懸念した取引所(=Mount Goxという会社)が取引を停止したとの話。
 もう一つは、取引所が取引停止する際に、口座に預かっている各個人の資産を返却や他の取引所に移さないまま事務所を引き払い、資産を持ち逃げしたとの話。
 どちらも普通に考えると犯罪となりますが、ビットコインに価値があるのか、正式な契約など商法などで守られるべき状態になっていたのか、などの点によっては、犯罪とならない可能性も考えられます。
 当局がどう思うのかもありますが、大衆がどのようにとらえるかが大きな問題だと思います。
 極論すれば「“お金”と国家は関係するのかしないのか」との命題に対し大衆が答えを求められているわけです。

 ビットコインの事件は、“企業のネットが星を被い、電子や光が駆け巡っても国家や民族が消えてなくなる程、情報化されていない近未来”に至るまでの過程の一つのステップなのかもしれません。
 その意味で、非常に興味深いです。

 それでは、今回はこのへんで。

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